- 約8割の高校生が「地元が好き」。一方で地元就職希望は約半数【詳しくはこちら】
- 約7割の学生が地元企業について知る機会があった【詳しくはこちら】
- 高校生にとっての働くとは「お金のため(60.2%)」【詳しくはこちら】
- 将来は「好きを仕事にしたい(22.8%)」が最多【詳しくはこちら】
- 「働くこと」の方向性の決定は学年があがるにつれ増加。高校3年生では62.1%【詳しくはこちら】
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:粟井俊介)は、高校生を対象に実施した、「2026年 高校生が描く地元と将来のかたち調査」の結果を発表しました。
高校生の地元への愛着と就職希望
- 約8割の高校生が「地元が好き」
- 地元就職希望は約半数
- 地元就職希望理由は「地元での生活に慣れているから(46.6%)」
- 地元以外就職希望理由は「都会の方が生活の上で便利だから(26.8%)」
高校生の地元への愛着
高校生に地元(自分の住んでいる地域)への愛着について尋ねたところ、約8割が「地元が好き」と回答した。一方、初めての就職先として「地元での就職を希望する」と回答した学生は約半数にとどまり、地元に好感を持っていても、必ずしも地元での就職を希望するわけではないことが明らかになった。【図1】
【図1】地元への愛着と就職希望 / 2026年 高校生が描く地元と将来のかたち調査
地元での就職を希望する理由
地元での就職を希望する理由としては、「地元での生活に慣れているから(46.6%)」が最も多く、次いで「(自分の意思で)両親や祖父母の近くで生活したいから(36.3%)」が続いた。【図2】
【図2】地元もしくは地元外への就職希望理由(複数選択) / 2026年 高校生が描く地元と将来のかたち調査
慣れ親しんだ環境での暮らしや、家族とのつながりを重視する姿勢がうかがえる。一方、地元以外での就職を希望する理由では、「都会の方が生活の上で便利だから(26.8%)」「都会の方が遊びや趣味活動の上で便利だから(25.9%)」が上位となり、利便性の高さが地元外就職を後押しする要因となっていることが示された。
地元企業を知る機会
- 約7割の学生が地元企業について知る機会があった
- 地元企業については「学校の授業や進路指導で話を聞いたことがある」が約6割
- 学年を問わず、給与が高い・「就きたい職業があれば地元に就職したい
- 学年が上がるほど「福利厚生」や「ワークライフバランス」など、就業環境に関するより具体的な条件があげられた
地元企業を知る機会はあったか
地元企業について知る機会を尋ねたところ、機会があった学生は67.6%であった。【図3】
【図3】地元企業について知る機会 / 2026年 高校生が描く地元と将来のかたち調査
その内容を見ると、「学校の授業や進路指導で地元企業の話を聞いたことがある(40.3%)」が最も多く、学校での授業や進路指導が、地元企業を知るきっかけの一つとなっていることがうかがえた。【図4】
【図4】どのような機会があったか(複数回答) / 2026年 高校生が描く地元と将来のかたち調査
地元がどのようになれば就職したいか
「地元がどのようになれば就職したいと思うか」を尋ねたところ、学年を問わず「給与が高い」「地元の利便性が向上する」「就きたい職業がある」といった回答が多くみられた。一方で、学年が上がるにつれて、「福利厚生」や「ワークライフバランス」など、就業環境に関するより具体的な条件をあげる学生が見受けられるようになっていた。【表1】
【表1】地元がどのようになれば就職したいと思うか / 2026年 高校生が描く地元と将来のかたち調査
今回の結果から、地元企業を知る機会があった学生は少なくないものの、その多くは授業や進路指導を通じて話を聞く機会にとどまっていることが分かった。高校生の地元就職への関心を高めるためには、企業見学や職業体験など、企業や働く姿をより具体的に理解できる機会の充実が求められるだろう。
高校生の考える「働く」とは?
- 高校生にとっての働くとは「お金のため(60.2%)」
- 一方で、「やりがいがある(25.2%)」「人の役に立つ(24.5%)」といった前向きなイメージも上位にあげられた
- 将来は「好きを仕事にしたい(22.8%)」が最多
「働くこと」に対するイメージ
高校生に「働くこと」に対するイメージを尋ねたところ、最も多かった回答は「お金のため(60.2%)」であった。次いで、「生活のため(45.5%)」「大変(28.5%)」が続き、働くことを生活基盤や収入の確保と結び付けて捉える学生が多いことが分かった。
一方で、「やりがいがある(25.2%)」「人の役に立つ(24.5%)」といった前向きなイメージも上位にあがっており、働くことに対してポジティブな側面を認識している学生も少なくないことがうかがえる。【図5】
【図5】高校生の働くイメージ(3つ選択) / 2026年 高校生が描く地元と将来のかたち調査
将来、どのように働きたいか
また、「どのように働きたいか」を尋ねたところ、「好きを仕事にしたい(22.8%)」が最も多い回答となった。高校生は、働くことに対して収入や生活といった現実的な視点を持ちながらも、自身の興味や関心を生かして働きたいという理想も併せ持っていることがうかがえた。【図6】
【図6】働くことや将来の仕事について(単一回答) / 2026年 高校生が描く地元と将来のかたち調査
「働くこと」の方向性
- 「働くこと」の方向性の決定は学年があがるにつれ増加。高校3年生では62.1%
- 「働くこと」の方向性を意識し始めた時期は、学年が上がるにつれて「高校生になってから」と回答する割合が高まる
「働くこと」の方向性
現時点で将来自分が就きたい仕事など、「働くこと」に関する方向性が決まっているかを尋ねたところ、方向性が決まっている学生は、1年生で46.6%、2年生で52.3%、3年生で62.1%となり、学年が上がるにつれて割合が増加することが分かった。【図7】
【図7】働くことへの「方向性」は決まっているか / 2026年 高校生が描く地元と将来のかたち調査
意識し始めたタイミング
また、働くことの方向性を意識し始めた時期について尋ねたところ、1年生では「中学3年生(39.3%)」が最も多かった。一方で、学年が上がるにつれて「高校生になってから」と回答する割合が高まる傾向がみられた。【図8】
![【図8】働く方向性を意識し始めた時期 / 2026年 高校生が描く地元と将来のかたち調査]()
【図8】働く方向性を意識し始めた時期 / 2026年 高校生が描く地元と将来のかたち調査
これらの結果から、高校生活の中で進路やキャリアについて考える機会を重ねることで、自身の将来像や働くことへの方向性を徐々に明確にしていく様子がうかがえる。
調査担当者コメント
本調査では、高校生のキャリア観と地元に対する意識について調査を行いました。その結果、多くの高校生が地元に愛着を持っている一方で、就職先の選択においては地元への愛着以外の軸も含めて判断していることがうかがえました。
また、働くことに対しては「好きを仕事にしたい」という思いを持ちながらも、「お金や生活のため」といった現実的な価値観もあわせ持っており、高校生であっても自身の将来について多面的に考えている様子が見られます。
高校生がこれから進路を具体化していく過程においては、地域や仕事について知る機会を充実させ、幅広い選択肢に触れられる環境を整えることが重要ではないでしょうか。特に、若者の地元流出が課題となっている地域では、学校だけでなく行政や企業が連携し、地元で働く魅力や地域で暮らす将来像を伝える機会を継続的に提供していくことが求められます。高校生が自らの価値観に合った進路を選択できる環境づくりが、将来的な地域定着や地域活性化にもつながることを期待しています。
マイナビキャリアリサーチLab研究員 中島英里香
調査概要
| 内容 | マイナビ 2026年 高校生が描く地元と将来のかたち調査 |
|---|
| 調査期間 | 2026年7月13日(月)~2026年8月2日(日) |
|---|
| 調査対象 | 全国の高校1年生~3年生 |
|---|
| 調査方法 | Locusに登録のある高校の教員から生徒に回答を依頼、インターネットアンケートにより回収 |
|---|
| 有効回答数 | 4,343名 |
|---|
詳しくは以下の「PDFデータをダウンロードする」をご覧ください。