- 20代、30代は「稼げても残業はしたくない」「稼げるなら残業してもよい」が約半々【詳しくはこちら】
- 20代の約6割が昇進意欲あり【詳しくはこちら】
- 役職者の65.7%が「仕事において部下とのジェネレーションギャップを感じたことがある」 【詳しくはこちら】
- ジェネレーションギャップ実感後の行動は「距離を保つ場面が増えた」が半数以上【詳しくはこちら】
本記事は、全国15歳~79歳の男女を対象に実施した「マイナビ ライフキャリア実態調査 2026年版」の調査結果を基に、20~60代の正社員(※役員・休職者を除く)の「キャリア観」「昇進意欲」「職場内のジェネレーションギャップ」に関する内容を抜粋・分析し、再構成したものである。
20代正社員のキャリア観(残業・昇進・成長)
- 20代、30代は「稼げても残業はしたくない」「稼げるなら残業してもよい」が約半々に割れる
- 20代の約6割が昇進意欲あり
残業について
20~60代の正社員に「稼げるなら、残業してもよい」か「稼げても、残業したくない」のどちらの考えに近いかを聞いたところ、20代・30代では「稼げても、残業したくない」と「稼げるなら、残業してもよい」がほぼ半々となった。対して40代以上では「稼げるなら、残業してもよい」がやや高い傾向がみられた。【図1】
【図1】年代別残業についての考え方/マイナビ「ライフキャリア実態調査2026年版」
昇進・成長について
一方、「働くなかで昇進したいか」では、20代の59.1%が「昇進したい」と回答し、すべての年代のなかでもっとも高かった。【図2】
【図2】年代別昇進意欲/マイナビ「ライフキャリア実態調査2026年版」
また、仕事に関する考え方について聞いたところ、20代は「様々な職業を経験したい(35.9%)」「将来は独立したい(23.7%)」「社会的地位を得たい(33.2%)」などの項目で、いずれも他年代を上回った。
20代は成長や成功を目指す意欲を持つ一方で、長時間労働は必ずしも積極的ではなく、ワークライフバランスを重視する層も一定数いることがわかった。【図3】
【図3】年代別キャリア観/マイナビ「ライフキャリア実態調査2026年版」
役職者と部下のジェネレーションギャップ
- 役職者の65.7%が「仕事において部下とのジェネレーションギャップを感じたことがある」
- 特に部長級で高く、ギャップの内容は「仕事の進め方」「仕事への熱量」など
役職者に聞いた「部下との仕事上のジェネレーションギャップ」
役職者に、「仕事において部下とのジェネレーションギャップを感じたことがあるか」を聞いたところ、全体の65.7%がギャップを感じたことがあると回答した。役職が上がるほどギャップを感じる割合が高く、部長級では72.5%だった。【図4】
【図4】部下とのジェネレーションギャップ/マイナビ「ライフキャリア実態調査2026年版」
ジェネレーションギャップの内容
ギャップを感じた内容を見ると「仕事や業務の進め方(25.6%)」が最も高く、次いで「仕事に対する熱量(25.3%)」となり、こちらの項目はいずれも部長級で最多となった。
役職が上がるほど年齢も高くなる傾向があり、異なる世代のマネジメントをする経験が増えるため、仕事への向き合い方や熱意の表れ方の違いを感じやすくなると考えられる。
また、こうしたギャップの背景には、年代差に加え、仕事観や価値観の多様化があることもうかがえる。【図5】
【図5】部下とのジェネレーションギャップを感じた内容/マイナビ「ライフキャリア実態調査2026年版」
ジェネレーションギャップ実感による行動変化
- ジェネレーションギャップ実感後の行動は「距離を保つ場面が増えた」が半数以上
- 3人に1人以上が「コミュニケーションを意図的に減らした」と回答
部下とのジェネレーションギャップを感じた後の行動について聞いたところ、「必要以上に踏み込まないよう、距離を保つ場面が増えた」は54.3%、「コミュニケーションを意図的に減らすようになった」は37.0%だった。
ジェネレーションギャップを感じた結果、部下との関わり方に慎重になる管理職も少なくないようだ。一方で、こうした対応は部下への配慮と捉えられる反面、コミュニケーション機会の減少につながる可能性もあると考えられる。【図6】
【図6】部下とのジェネレーションギャップを感じての行動変化/マイナビ「ライフキャリア実態調査2026年版」
調査担当者コメント
今回の調査では、20代は「稼げるなら残業してもよい」と「稼げても残業したくない」がほぼ半々となった一方で、昇進の意欲は全世代の中でも最も高いことが示されました。成長や昇進に前向きである一方、残業してまでも稼ぐことは必ずしも積極的ではない、メリハリのあるキャリア観がうかがえます。
また、役職者の6割以上は部下とのジェネレーションギャップを感じており、特に上位役職ほど「仕事への熱量」の違いを挙げる割合が高くなりました。役職が上がるほど多様な世代と関わり、組織全体をマネジメントする機会が増えることから、仕事への向き合い方や価値観の違いを感じやすくなっていると考えられます。
ジェネレーションギャップを感じたことをうけての行動では、半数以上が「必要以上に踏み込まないよう距離を保つ場面が増えた」と回答しました。価値観の違いへの配慮は重要である一方、相互理解のためにコミュニケーションは欠かせません。世代間の違いを前提に対話を重ねることが、多様な人材が力を発揮できる組織づくりにおいて重要なテーマとなるでしょう。
マイナビキャリアリサーチLab研究員 元山 春香
調査概要
| 調査名 |
マイナビ ライフキャリア実態調査 2026年版 |
| 調査目的 |
就業・非就業に関わらず、[2025年4月~2026年3月]までのキャリアと生活の実態や、その変化を明らかにする |
| 調査対象 |
全国15歳~79歳の男女
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| 調査期間 |
2026年4月8日(水)-4月20日(月) [スクリーニング調査、本調査を一体で実施] |
| 調査方法 |
外部パネルによるインターネット調査
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| 有効回答数 |
14,000名
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