【正社員2万人に聞いた】歓迎会に関する意識調査2026年

朝比奈あかり
調査担当者
キャリアリサーチLab研究員
AKARI ASAHINA
  • 正社員の4割以上が新しい職場で「歓迎会を開いてもらったら嬉しい」詳しくはこちら
  • 他者が主役の歓迎会の自己負担額は4,000~5,000円が最多詳しくはこちら
  • 約8割の企業が懇親会におけるハラスメント対策を実施詳しくはこちら

株式会社マイナビは、全国の企業、個人を対象に実施した「【正社員2万人に聞いた】歓迎会に関する意識調査2026年」を発表した。本調査は、今回が初めての調査となる。

歓迎会に対する感情と参加意向

新しい職場で歓迎会を開いてもらうことは嬉しいか

  • 20~50代正社員の4割以上が「新しい職場で歓迎会を開いてもらうことは嬉しい」
  • 「嬉しい」と感じる割合は20代が43.6%で最多

20~50代の正社員に、「自身が新しい職場に入った際に歓迎会を開いてもらったら嬉しいか」を聞いたところ、「嬉しい」が41.1%で、「どちらともいえない」が41.9%で最多となった。一方、「嬉しいとは思わない」は17.0%だった。歓迎会に対しては、肯定的または中立的に受け止める人が多数派となった。

年代別では、「嬉しい」と回答した割合は20代が43.6%ともっとも高く、30代(41.7%)、50代(40.8%)と続いた。年代間で差は大きくないものの、20代正社員は歓迎会を前向きに捉える傾向がやや強いと考えられる。【図1】

【図1】新しい職場に入った際に歓迎会を開いてもらったら嬉しいか/【正社員2万人に聞いた】歓迎会に関する意識調査2026年
【図1】新しい職場に入った際に歓迎会を開いてもらったら嬉しいか/【正社員2万人に聞いた】歓迎会に関する意識調査2026年

新しい人が職場に入ったときの歓迎会に参加したいか

  • 他者が主役の歓迎会、全体の36.3%が「参加したい」と回答

「新しい人が職場に入ったときの歓迎会に参加したいか」を聞くと、全体の36.3%が「参加したい」と回答した。主役が自身か他者かは関係なく、歓迎会の受け止め方は意見が分かれるようだ。【図2】

【図2】新しい人が職場に入ったときの歓迎会に参加したいか/【正社員2万人に聞いた】歓迎会に関する意識調査2026年
【図2】新しい人が職場に入ったときの歓迎会に参加したいか/【正社員2万人に聞いた】歓迎会に関する意識調査2026年

歓迎会に対する感情と参加意向の関係をみると、「歓迎会をしてもらったら嬉しい」と回答した人の71.4%が、新しい人が職場に入った際に「歓迎会に参加したい」と回答していた。一方、「嬉しいとは思わない」と回答した人では、「参加したい」は5.8%にとどまり、「参加したくない」が80.2%となった。【図3】

【図3】歓迎会をしてもらったら嬉しいか×新しい人が職場に入ったときの歓迎会に参加したいか/【正社員2万人に聞いた】歓迎会に関する意識調査2026年
【図3】歓迎会をしてもらったら嬉しいか×新しい人が職場に入ったときの歓迎会に参加したいか/【正社員2万人に聞いた】歓迎会に関する意識調査2026年

歓迎会のイメージ

  • 歓迎会のイメージは「ポジティブ」が約4割でネガティブを大きく上回る
  • ポジティブの理由は「意思疎通ができて業務遂行にいい影響を与えるから」など
  • ネガティブの理由は「お金と時間の無駄」「アルハラがありそう」など

歓迎会のイメージについて聞いたところ、全体では「ポジティブなイメージ」が42.0%、「どちらともいえない」が42.5%で最多、「ネガティブなイメージ」は15.5%だった。

ポジティブなイメージの理由では、「コミュニケーションをとる場としていいと思うから(20代女性)」「業務遂行にいい影響を与えるから(50代男性)」、ネガティブなイメージの理由では、「お金と時間の無駄だから(20代女性)」「職場でコミュニケーションが取れるなら、無理に開かなくても良い(30代男性)」などの声があがった。

どちらともいえないと回答した理由では、「新人を歓迎するための会という趣旨そのものは悪いとは思わない(20代女性)」、「良い面と悪い面がある(50代男性)」などの意見が見られた。【図4】

【図4】歓迎会のイメージ/【正社員2万人に聞いた】歓迎会に関する意識調査2026年
【図4】歓迎会のイメージ/【正社員2万人に聞いた】歓迎会に関する意識調査2026年

歓迎会と金銭面の自己負担

直近「歓迎される側」として参加した時の自己負担

  • 「歓迎される側」で自己負担があった割合は33.9%
  • 自己負担金額は、全体では「3,000~4,000円未満」が最多

直近で「歓迎される側」として参加した際の自己負担有無を聞くと、「自己負担があった」割合は33.9%となった。

自己負担があった人の金額をみると、全体では「3,000~4,000円未満」がもっとも多い。年代別にみると、20代では「2,000~3,000円未満」が29.0%ともっとも多く、30代以降では、3,000円以上の割合が徐々に高まり、50代では「4,000~5,000円未満」が最多となっている。【図5】

【図5】直近「歓迎される側」として参加した時の自己負担額/【正社員2万人に聞いた】歓迎会に関する意識調査2026年
【図5】直近「歓迎される側」として参加した時の自己負担額/【正社員2万人に聞いた】歓迎会に関する意識調査2026年

他者が主役の歓迎会での自己負担

  • 「歓迎する側」で自己負担があった割合は74.1%
  • 自己負担金額は、全体では「4,000~5,000円」が最多、年代が上がるほど高額

「歓迎する側」として参加したものでは、全体の74.1%が「自己負担があった」と回答している。【図6】

【図6】直近「歓迎する側」として参加した時の自己負担有無/【正社員2万人に聞いた】歓迎会に関する意識調査2026年
【図6】直近「歓迎する側」として参加した時の自己負担有無/【正社員2万人に聞いた】歓迎会に関する意識調査2026年

全体の負担額は「4,000~5,000円未満(25.5%)」が最多で、年代が上がるほど高額帯の割合が増加している。【図7】

【図7】直近「歓迎する側」として参加した時の自己負担金額/【正社員2万人に聞いた】歓迎会に関する意識調査2026年
【図7】直近「歓迎する側」として参加した時の自己負担金額/【正社員2万人に聞いた】歓迎会に関する意識調査2026年

また、会社からの費用負担の有無を聞いたところ、「費用負担がある(35.5%)」と「費用負担はない(37.0%)」で、会社からの「費用負担はない」がやや高い傾向がみられた。歓迎会の費用は、会社が一部を負担するケースもあるものの、個人負担に委ねられている職場も少なくないことがうかがえる。【図8】

【図8】「歓迎会」では会社からの費用負担があるか/【正社員2万人に聞いた】歓迎会に関する意識調査2026年
【図8】「歓迎会」では会社からの費用負担があるか/【正社員2万人に聞いた】歓迎会に関する意識調査2026年

歓迎会を実施する希望の時間帯

  • 歓迎会は「夜が良い」が約4割
  • 20代は4人に1人以上が「昼が良い」と回答。他年代と差が見られる

歓迎会を実施する時間帯について尋ねたところ、正社員全体では「夜が良い」が41.1%で最も高く、「どちらともいえない」が38.1%、「昼が良い」は20.8%であった。

年代別にみると、20代では「昼が良い」が25.6%となり、正社員全体と比べて4.8pt高かった。年代が低いほど「昼が良い」と回答する割合が高い傾向がみられる。【図9】

【図9】「歓迎会」を実施する希望の時間帯/【正社員2万人に聞いた】歓迎会に関する意識調査2026年
【図9】「歓迎会」を実施する希望の時間帯/【正社員2万人に聞いた】歓迎会に関する意識調査2026年

新しい職場に慣れるために有効だと思うこと

  • 職場になれるうえでもっとも有効だと思うことは「何気ない雑談」

新しい職場に慣れるために有効だと思うことを複数回答で聞いたところ、正社員全体では「何気ない雑談をする」が62.4%でもっとも高く、「積極的に挨拶する」が49.9%で続いた。日常的なコミュニケーションが、職場に慣れるうえで重要だと受け止められていることが分かる。

年代別にみると、「何気ない雑談をする」「積極的に挨拶する」は年代が高いほど割合が高い。一方、20代ではこれらの項目も半数を超えているものの、他年代と比べて相対的に低い水準であった。

20代で全体よりも割合が高かった項目としては、「研修を行う」(35.9%)、「ランチなど終業時間内に行われる歓迎会」(27.2%)、「交流イベントを行う」(26.9%)が挙げられる。20代では、日常的なやり取りに加えて、制度的・機会的なサポートを通じて職場に慣れたいと考える人が一定数いることがうかがえる。【図10】

【図10】新しい職場に慣れるために有効だと思うこと/【正社員2万人に聞いた】歓迎会に関する意識調査2026年
【図10】新しい職場に慣れるために有効だと思うこと/【正社員2万人に聞いた】歓迎会に関する意識調査2026年

企業のハラスメント対策

  • 約8割の企業が歓迎会、送別会などの懇親会におけるハラスメント対策を実施
  • 特にセクハラ・パワハラへの対策が多い傾向

企業の中途採用担当者に「歓迎会、送別会などの懇親会におけるハラスメント対策を実施しているか」を聞くと、78.4%が何らかのハラスメント対策を実施していると回答した。

対策対象のハラスメントは、「セクシャルハラスメント(セクハラ)※1への対策」が61.8%で最多、次いで「パワーハラスメント(パワハラ)※2への対策」が61.5%だった。ハラスメント対策は進んでいる一方で、個人向け調査における「歓迎会」のネガティブなイメージの理由として挙がっていた、アルコールハラスメント※3についての対策は、セクハラ・パワハラほどは進んでいないようだ。【図11】

※1性的な言動や不適切な接触をする行為
※2職場の上下関係を利用して威圧的な言動をする行為 
※3飲酒や宴席参加を執拗に求めて強制する行為

【図11】懇親会におけるハラスメント対策を実施しているか/【正社員2万人に聞いた】歓迎会に関する意識調査2026年
【図11】懇親会におけるハラスメント対策を実施しているか/【正社員2万人に聞いた】歓迎会に関する意識調査2026年

総評

本調査から、「歓迎会」の受け止め方は、主役が自身または他者かは関係なく、意見が分かれることがわかった。「歓迎会をしてもらえたら嬉しい」、「歓迎会に参加したい」と回答した人は約4割だったが、歓迎会の評価は一様ではなく、条件によって受け止め方が左右されやすいことが明らかとなった。

また、「歓迎会」にネガティブなイメージを持つ理由では、費用や時間の負担に加え、アルコール・ハラスメント(アルハラ)への懸念を挙げる声も一部でみられた。約8割の企業が懇親会におけるハラスメント対策を実施しているが、アルハラへの対策は他のハラスメントと比較して少ないようだ。

「歓迎会」は職場定着に寄与する手段のひとつではあるものの、職場に慣れる上でより重要なのは、何気ない雑談や積極的な挨拶などの日常的なコミュニケーションである。企業には日常的なコミュニケーションが円滑になる職場づくりに加え、懇親会の場におけるハラスメント対策の徹底が求められるのではないだろうか。

キャリアリサーチLab研究員 朝比奈あかり

調査概要

内容 マイナビ「【正社員2万人に聞いた】歓迎会に関する意識調査2026年」
調査期間 正社員・企業の中途採用担当者: 2026年1月5日(月)~ 2026年1月8日(木)
調査対象 正社員:従業員数3名以上の企業に所属している全国の20-50代の正社員

企業の中途採用担当者:従業員数3名以上の企業に所属している全国の経営者・役員または会社員で、中途採用業務を担当している人のうち、前月採用活動を行った人、今後3カ月で採用活動を行う予定の人、直近3カ月に中途入社者がいた人

調査方法 インターネット調査
有効回答数 正社員21,798名、企業の中途採用担当者807名

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