- 希望する子どもの就職先1位は5年連続で「公務員」。民間企業では「トヨタ自動車」「NTT」などが上位【詳しくはこちら】
- 「オヤカク」を経験した保護者は46.2%。子供の内定企業の内定式・入社式の案内を受け「実際に参加」の保護者は約4割【詳しくはこちら】
- 子どもが職業体験・キャリア教育に参加した経験のある保護者のうち、自主的に子どもに参加を勧めた保護者は5割。理由は「子どもが特定の仕事や分野に興味を示したから」「将来の進路選択やキャリア形成に役立つと思った」など【詳しくはこちら】
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:粟井俊介)は、「大学4年/大学院2年以上で今年就職活動を終えた、もしくは現在活動中」の子供を持つ保護者1,000名を対象に「就職活動に対する意識調査」を行いました。
子供の就職先に求めるものと入社してほしいと思う企業・就職先
- 子供の入社する企業に求める特徴は「経営が安定している」が前年同様最多に。「給与や賞与がよい」も増加傾向
- 入ってほしい就職先は「公務員」が例年通り1位。「トヨタ自動車」「NTT」などがつづく
子供の入社する会社への希望
子供が入社する企業についてどのような特徴があると良いかを聞いたところ、もっとも回答が多かったのは前年度と同様「経営が安定している」(50.2%)で、そのほか「本人の希望や意志に沿っている」(23.7%)や「社風や雰囲気が良い」(18.7%)、「福利厚生が充実している」(13.5%) などが上位となった。「給与や賞与が高い」(15.2%)も増加傾向にあり、経営状況の安定や待遇面の安心などを希望する保護者が多いことがわかる。【図1】
【図1】子供の入社する会社への希望 / マイナビ 2025年度 就職活動に対する保護者の意識調査
安定性や給与面の良さについては、学生側でも企業選択のポイントの上位となっている。【図2】
【図2】企業選択のポイント(学生)/マイナビ 2026年卒大学生就職意識調査
物価の上昇や企業の賃上げ動向などの影響により、保護者・子ども双方で安定志向や好待遇への希望が強まっている可能性もある。
子供に働いてほしい企業・就職先と学生の人気企業ランキング
保護者として、子どもに働いてほしい企業を1社自由記述で記入してもらったところ、1位は5年連続で「公務員」となり、例年どおり保護者の安定志向がうかがえる結果となった。民間企業としての1位も前年同様に「トヨタ自動車」で、「NTT」「ソニー」「伊藤忠商事」など、前年上位5社と同じラインナップになった。
学生の人気企業上位10社と比較すると、伊藤忠商事や味の素、日本航空(JAL)、全日本空輸(ANA)、ソニー(学生ランキングでは「ソニーグループ」)、パナソニック(学生ランキングでは「パナソニックグループ」)、NTTデータ、トヨタ自動車など、保護者・学生双方のランキングで共通して上位に入っている企業も多い。【表1】
【表1】(左)子供に働いてほしい企業・就職先(右)学生の人気企業ランキング/ マイナビ 2025年度 就職活動に対する保護者の意識調査
就職活動環境に対する認識
- 今の就職活動について問題だと感じること「就職活動開始時期が早い」が増加傾向
今の就職活動において問題だと感じること
今の就職活動について問題だと感じることについては「特に問題は感じない」が35.0%で最多で年々増加している一方で、2番目に多い「就職活動開始時期が早い」(27.8%)も増加傾向になっている。【図3】
【図3】今の就職活動において問題だと感じること/ マイナビ 2025年度 就職活動に対する保護者の意識調査
就職活動のスケジュールは、大学3年生の3月が企業の採用広報活動の開始、6月が企業の選考の開始、というものが正式だが、正式なスケジュールより早く採用選考を行う企業もあり、大学3年生の3月の時点で内々定を得ている学生も少なくない。
そうした状況から就職活動の早期化が問題視されることもあり、保護者の間でも「早期選考」という言葉への認知度や「就職活動開始時期」への問題意識といった形で、就職活動の早期化への懸念が存在していることがわかる。
その他「(交通費やスーツ代など)お金が掛かりすぎる」なども増加傾向になっている。
子供の内定企業から受けた連絡(オヤカクや内定式・入社式への保護者出席の案内)
- 内定確認の連絡「オヤカク」を経験した保護者は46.2%
- 子供の内定企業から内定式・入社式への案内を受けた保護者のうち約4割は「参加した・参加予定」と回答
子供の内定企業から「内定確認の連絡」いわゆる「オヤカク」を受けたという回答は46.2%となった。【図4】
【図4】子供の内定企業から受けた連絡(「オヤカク」など) / マイナビ 2025年度 就職活動に対する保護者の意識調査
子供の内定企業の内定式に参加したか・入社式に参加予定か
そのほか企業から受けた連絡では「内定式・入社式への招待」が17.9%が次いで多く、うち子供の内定企業の内定式に「実際に参加した」という保護者は36.1%、入社式に「参加予定」という保護者は40.1%となった。【図5】
【図5】子供の内定企業の内定式に参加したか・入社式に参加予定か / マイナビ 2025年度 就職活動に対する保護者の意識調査
子どもの職業体験やキャリア教育について
- 子どもが職業体験・キャリア教育に参加した経験のある保護者のうち、自主的に子どもに参加を勧めた保護者は5割。理由は「子どもが特定の仕事や分野に興味を示したから」「将来の進路選択やキャリア形成に役立つと思った」など
- 職業体験やキャリア教育などへの参加により「子ども自身が将来やキャリアについて考えるようになった」「保護者自身も、子どもの将来やキャリアについて考えるようになった」ほか、「将来の夢やキャリアについて親子で会話するようになった」という保護者が多数
子どもが職業体験やキャリア教育など将来や仕事・キャリアについて考える体験に参加したことがあると答えた保護者に対し、そのうち保護者が自主的に子どもに参加を促したものがあるかを聞いた。結果、「すべて学校のカリキュラムに含まれたイベント等であった」という回答は47.7%で、残りの52.3%は保護者が自主的に子どもに参加を促したものであった。
参加を促した理由としては、「子どもが特定の仕事や分野に興味を示していたから」(20.0%)がもっとも多く、「将来の進路選択やキャリア形成に役立つと思ったから」(14.3%)、「子どもの主体性や探究心を育てたいから」(11.3%)、「子どもに社会の仕組みや働くことに興味を持ってほしいと思ったから」(10.3%)なども多かった。
子どもの関心事に合わせて体験機会を提供したり、子どもの将来を見据えて体験を促す保護者が多いようである。【図6】
【図6】子どもが将来や仕事・キャリアについて考える体験で、保護者として自主的に参加を促したものはあるか。その際、参加を促した理由はどのようなものか / マイナビ 2025年度 就職活動に対する保護者の意識調査
職業体験・キャリア教育等に参加した子どもの保護者に対し、その影響や効果を聞いたところ「お子様が、将来の夢やキャリアについて考えるようになった」では「あてはまる」(非常にあてはまる+まああてはまる)」の回答が62.4%となったほか、「保護者として、子どもの将来やキャリアについて考えるようになった 」も54.2%となり、子ども本人、保護者自身の双方にとってキャリアを考えるきっかけをもたらしていることがわかる。
また「お子様と、将来の夢やキャリアについて一緒に話すようになった」や「お子様に、ご自身の仕事やキャリアについて話すようになった」なども「あてはまる」の回答が多く、子ども本人や保護者自身の中でのキャリアに対する意識の変化だけでなく、キャリアに関する子ども・保護者の間の会話を生む効果もあるようだ。【図7】
【図7】子どもがキャリア教育を受けたことによる影響・効果 / マイナビ 2025 年度 就職活動に対する保護者の意識調査
体験格差について
- 海外旅行や海外留学、レジャー体験で子どもの体験不足を感じる保護者が多数
- 子どもの体験格差について「経済的に厳しかった」「地方と都会で差が大きい」「就職活動に影響するのは良くない」などの声。
レジャー体験や習い事など、子どもに「積極的に体験させることができた」と思うものと、「もっと体験させたかった」と思うことをそれぞれ聞いた。積極的に体験させることができたと思うものとしてもっとも多かったのは「スポーツ・運動に触れるレジャー体験(スポーツ観戦など)」(35.0%)で、「スポーツ系の習い事(球技、水泳、武道、ダンスなど)」(30.8%)、「文化・芸術に触れるレジャー体験(音楽鑑賞、観劇、美術館・博物館・動物園など)」(26.9%)などのスポーツ・文化系の体験が続いた。【図8】
【図8】子どもに積極的に体験させられたと思うもの/もっと体験させたかったこと / マイナビ 2025年度 就職活動に対する保護者の意識調査
もっと体験させたかったことでもっとも多かったのは「海外文化に触れる体験(海外旅行、留学など)」(27.8%)となり、「自然に触れるレジャー体験(キャンプ、海水浴など)」(21.9%)など旅行系の体験が多くなった。
「もっと体験させたかった」の回答の方が多くなった項目に着目すると、「技術系の習い事(語学、IT、料理など)」「海外文化に触れる体験(海外旅行、留学など)」「社会体験(地域活動、ボランティアなど)」、「職業・キャリアに関する体験」などで差が大きかった。
こうした学校外での体験の量について、家庭環境や経済状況により生じる差を意味する「体験格差」という言葉があるなかで、海外旅行や海外留学、旅行系のレジャー体験など比較的に費用のかかる体験において体験不足を感じる保護者が多い。
また「職業・キャリアに関する体験」や「技術系の習い事(語学、IT、料理など)」などのような子どもの将来やキャリア、あるいはスキル習得に関連した体験に不足感を持つ保護者が多いことから、こうした体験機会を保護者が子どもに提供しやすいような環境を整備することで、間接的に子どもの体験不足の解消・体験の充実を図っていくことが重要となる。
調査概要
| 内容 |
マイナビ 2025年度 就職活動に対する保護者の意識調査 |
| 調査期間 |
2026年1月8日~2026年1月13日 |
| 調査対象 |
株式会社クロス・マーケティングのモニターで、大学4年/大学院2年以上で今年就職活動を終えた、もしくは現在活動中の子供を持つ保護者を対象
|
| 調査方法 |
Web上のアンケートフォームより入力 |
| 有効回答数 |
1,000名 |
レポート内トピックス
PDFデータ内の主なトピックを記載しています。
- 子どもの就職活動に「関心があった」は62.7%。父親より母親が9.0pt高く、子どもの性別ではギャップはほぼなし。
- 将来の仕事について子どもと話し始めた時期は「高校」が「大学3年」「大学4年」が多数。
- 子どもが職業体験・キャリア教育に参加した経験のある保護者のうち、自主的に子どもに参加を勧めた保護者は5割。理由は「子どもが特定の仕事や分野に興味を示したから」「将来の進路選択やキャリア形成に役立つと思った」など
- 職業体験やキャリア教育などへの参加により「子ども自身が将来やキャリアについて考えるようになった」「保護者自身も、子どもの将来やキャリアについて考えるようになった」ほか、「将来の夢やキャリアについて親子で会話するようになった」という保護者が多数。
- 保護者が知っている「話題の就活ワード」では、「勤務地ガチャ・配属ガチャ」「早期選考」など上位に。前年よりも増加。
- 子供の入社する企業に求める特徴は「経営が安定している」が前年同様最多に。「給与や賞与がよい」も増加傾向。入ってほしい企業は「公務員」「トヨタ自動車」「NTT」などが上位。
- 子供の結婚後の働き方について「共働きする方がいい」という保護者は約5割。学生の共働き希望とギャップも。男性の育休取得にも父親・母親でギャップ。
- 「オヤカク」を経験した保護者は46.2%。子供の内定企業の内定式・入社式の案内を受け「実際に参加」の保護者は約4割。
- 子育てが一段落すると感じるのは「子どもが社会人になったら」が最多。子どもの大学卒業後に時間をかけたいのは「趣味」「老後の準備」「パートナーとの時間」。「リスキリング」「学び直し」を希望する声も。
- 海外旅行やレジャー体験で子どもの体験不足を感じる保護者が多数。
- 子どもの体験格差について「経済的に厳しかった」「地方と都会で差が大きい」「就職活動に影響するのは良くない」などの声。
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