結婚観・子どもに対する意識調査

石田 力
調査担当者
キャリアリサーチLab研究員
CHIKARA ISHIDA
  • 男子学生の結婚後の共働き希望は68.1%で、調査開始以来最高。一方、「結婚せず自分の収入のみで生活する」女子学生も調査開始以来最高に詳しくはこちら
  • 「子どもは欲しくない」学生は18.4%。理由は、「うまく育てられる自信がない」「子育てに伴う責任を負う自信がない」詳しくはこちら
  • 20・30代正社員の約5人に1人は「結婚したくない」。理由は「結婚=幸せだとは思っていない」「自由な時間がなくなるから」など詳しくはこちら
  • 20・30代正社員の約6割が「子どもが欲しい」。20代は30代と比較して、男女ともに子どもが欲しい割合が高い傾向詳しくはこちら

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:粟井俊介)は、2027年卒業予定の全国の大学生・大学院生、および20~59歳の正社員の男女を対象に実施した、「結婚観・子どもに対する意識調査」の結果を発表した。

結婚観とは、結婚に対する価値観のことで、本調査では「結婚したいか」「結婚後は共働きしたいか」などを聞いている。子どもについては、本調査では「子どもが欲しいか」「育児休業を取って子育てをしたいか」などを聞いている。

結婚後の仕事に関してどのように考えているか(学生調査)

  • 男子の共働き希望割合は68.1%で過去最高に
  • 結婚を望まない割合は女子で14.5%で過去最高に

共働き希望

結婚後の仕事に関して、どのように考えているか聞いたところ、「共働き希望(共働きが望ましい)」の割合は、男子68.1%(前年比0.6pt増)、女子74.3%(前年比3.6pt減)で、男子は2016年卒の調査開始以来、過去最高を更新した。また、男女の割合の差は6.2ptで、これは16年卒の調査開始以来、最も小さい値だった。【図1・2】

結婚後の仕事に関してどのように考えているか/ マイナビ  「結婚観・子どもに対する調査」
【図1】結婚後の仕事に関してどのように考えているか/ マイナビ  「結婚観・子どもに対する調査」
共働き希望の推移 / マイナビ  「結婚観・子どもに対する調査」
【図2】共働き希望の推移 / マイナビ  「結婚観・子どもに対する調査」

専業「主婦」希望

専業「主婦」希望である男子の「主に自分の収入のみで生活するのが望ましい」は19.9%(前年比増減なし)で前年同様、2016年卒の調査開始以来最も低い割合となった。女子の「主に相手の収入のみで生活するのが望ましい」は9.2%(前年比1.5pt増)だった。【図3】

専業「主婦」希望の推移 / マイナビ  「結婚観・子どもに対する調査」
【図3】専業「主婦」希望の推移 / マイナビ  「結婚観・子どもに対する調査」

結婚せず自分の収入のみで生活するのが望ましいの割合

「結婚せず自分の収入のみで生活するのが望ましい」の割合は、男子は10.8%(前年比0.8pt減)で前年よりわずかに減ったが、女子は14.5%(前年比1.2pt増)で前年よりやや増加し、2016年卒の調査開始以来最も高くなった。【図4】

結婚せず自分の収入のみで生活するのが望ましいの推移 / マイナビ  「結婚観・子どもに対する調査」
【図4】結婚せず自分の収入のみで生活するのが望ましいの推移 / マイナビ  「結婚観・子どもに対する調査」

子育てについての考え(学生調査)

  • 「あまり子供は欲しくない」割合は男子14.0%で、過去最高
  • 「あまり子供は欲しくない」割合は女子23.9%

育児休業を取って子育てしたいか

子育てについての考えを聞いたところ、「育児休業を取って子育てしたい」の割合は、男子60.1%(前年比3.8pt増)、女子57.3%(前年比0.9pt減)だった。女子は2015年卒の調査開始以来最も低い割合となった。

また、初めて男子の割合が女子の割合を上回った。男性の育児休業取得に対する世の中の理解が進んだ結果、男子の育児休業取得希望割合は安定して高い割合となったが、一方の女子では緩やかな減少傾向が続いている。【図5・6】

子育てについて、あなたの考えに近いもの /マイナビ  「結婚観・子どもに対する調査」
【図5】子育てについて、あなたの考えに近いもの /マイナビ  「結婚観・子どもに対する調査」
「育児休業をとって子育てしたい」の割合推移 / マイナビ  「結婚観・子どもに対する調査」
【図6】「育児休業をとって子育てしたい」の割合推移 / マイナビ  「結婚観・子どもに対する調査」

今のところあまり子供は欲しくない人の割合

「今のところあまり子供は欲しくない」の割合は、男子は14.0%(前年比1.4pt増)で、2015年卒の調査開始以来最も高い割合となった。女子は23.9%(前年比0.2pt減)で、約4人に1人が「子供は欲しくない」と思っていることになる。【図7】

「今のところあまり子供は欲しくない」の割合推移 / マイナビ  「結婚観・子どもに対する調査」
【図7】「今のところあまり子供は欲しくない」の割合推移 / マイナビ  「結婚観・子どもに対する調査」

子供は欲しくないと思う理由

「子供が欲しくない」と思う理由を聞いたところ、「うまく育てられる自信がない(51.8%、前年比9.0pt減)、「子育てに伴う責任を負う自信がない(49.8%、前年比3.5pt増)」といった回答の割合が高かった。【図8】

今のところ子供は欲しくないと思う理由 / マイナビ  「結婚観・子どもに対する調査」
【図8】今のところ子供は欲しくないと思う理由 / マイナビ  「結婚観・子どもに対する調査」

結婚したいか、子どもが欲しいか(社会人調査)

  • 20・30代正社員の約5人に1人は「結婚したくない」
  • 20・30代正社員の約6割が「子どもが欲しい」

未婚の20・30代正社員の結婚したい割合

未婚の20・30代正社員に「結婚したい」かどうかを聞いたところ、全体の75.7%は結婚意向があることがわかった。一方で24.3%が「結婚したくない」と回答した。全体で回答がもっとも多かったのは、「今すぐではないが、ゆくゆくは結婚したい(29.1%)」だった。

年代別で見ると、20代は男女ともに30代よりも結婚したいと回答した割合が高い傾向がみられた。特に20代女性は結婚意向が84.0%と高いが、30代女性では「結婚したくない」割合が33.0%と高く、30代男性と比較しても1.7pt高かった。

「結婚したい」理由を自由回答で聞くと、「相手はいるし結婚はしたいが、お金を貯めたい(20代女性)」「子供が欲しい(30代女性)」などがあがった。「結婚したくない」理由では「子供が欲しいわけでもなく、結婚イコール幸せだとは思っていない(20代女性)」「他人との共同生活が向いていない(30代女性)」「自由な時間がなくなる(30代男性)」などが挙がった。

結婚したい理由も、したくない理由も、自身の人生や幸せを踏まえた意見が多く見られ、多様な価値観があることが伺えた。【図9】

20・30代正社員・結婚したい割合 / マイナビ  「結婚観・子どもに対する調査」
【図9】20・30代正社員・結婚したい割合 / マイナビ  「結婚観・子どもに対する調査」

子どもがいない20・30代正社員の子どもが欲しい割合

子どもがいない20・30代正社員に「子どもが欲しいか」を聞いたところ、全体では62.6%が子どもが欲しいと回答し、欲しくない割合は37.4%となった。詳細を見るともっとも多かったのは「漠然といつか子どもが欲しいと思っている(28.5%)」となった。

年代別で見ると、20代は30代と比較して、男女ともに子どもが欲しい割合が高い傾向がみられ、特に女性20代は子どもが欲しい計が70.1%でもっとも高かった。一方、30代では男女ともに子どもが欲しくない割合が4割を超える結果となった。【図10】

20・30代正社員・子どもが欲しい割合 / マイナビ  「結婚観・子どもに対する調査」
【図10】20・30代正社員・子どもが欲しい割合 / マイナビ  「結婚観・子どもに対する調査」

調査担当者コメント

今回の調査で、男子大学生が将来の結婚において共働きを希望する割合は、調査開始以降で最高となりました。一方で、女子大学生では結婚を希望しない割合が増加しており、経済的に安定していれば結婚は必須ではないという考え方も見受けられました。

子育てに関しては、調査開始以来初めて男子の育児休業希望割合が女子を上回りました。また、女子の約4人に1人は「子どもは欲しくない」と回答しています。

将来像としては、「夫婦ともに働き、協力して子育てをする」姿と、「結婚せず子どもも持たず、自分自身の仕事と生活を重視する」姿の両方が大学生の男女それぞれに見られました。

一方、結婚や子育てがより身近なテーマとなる20・30代正社員では、約5人に1人が「結婚したくない」、約4割が「子どもは欲しくない」と回答しています。「結婚=幸せだとは思っていない」など自身の価値観や幸福を基準にした判断が見られ、大学生と比べて結婚や子育てをしない生き方を視野に入れる人が多い可能性があります。

働く中で結婚観や子育て観はどのように変化していくのか、今後もマイナビは引き続きこのテーマについて調査をしていきたいと考えています。

キャリアリサーチLab研究員 石田力朝比奈あかり

調査概要

内容

結婚観・子育て観に関する調査

調査期間 学生:2025年11月28日(金)~12月25日(木)
正社員:2025年11月18日(火)~11月21日(金)
調査対象 学生:2027年3月卒業予定の全国の大学生、大学院生
正社員:20~59歳の正社員の男女
調査方法 学生:マイナビ2027会員(退会者含む)にWEB DMを配信し、インターネットアンケートより回収
正社員:インターネット調査
有効回答数 学生2,151名、正社員3,000名

■関連調査

大学生のライフスタイル調査
正社員のワークライフ・インテグレーション調査

詳しくは「PDFデータをダウンロードする」をご覧ください

朝比奈あかり
担当者
キャリアリサーチLab研究員
AKARI ASAHINA

同一調査一覧

同カテゴリの調査一覧

最新調査更新日:2025.07.24

調査対象:
  • 個人
  • 学生
  • その他
ライフキャリア実態調査

直近1年間の個人の労働実態やその状況、生活実態やその状況、労働・生活の意識変化など、労働者・非労働者の各種実態を把握できる包括的な調査レポート

最新調査更新日:2026.01.19

調査対象:
  • 企業
企業人材ニーズ調査

直近1年間の企業人材採用ニーズを「新卒・中途採用」「非正規雇用の採用」それぞれのニーズを把握できる調査レポート
【主な項目】
採用実績とニーズ/決定ポイント/PickUpトピック

最新調査更新日:2025.05.15

調査対象:
  • 個人
正社員のワークライフ・インテグレーション調査

正社員の就業実態やその意識、私生活の充実度などの生活実態を把握できる調査レポート
【主な項目】
正社員の就業実態と意識/正社員の生活実態と意識/仕事と生活のバランス/PickUpトピック

最新調査更新日:2026.02.09

調査対象:
  • 企業
  • 個人
  • 学生
  • その他
ライフ・キャリアを横断するトレンド分析

労働に関わる法制や生活意識など、社会性のあるトレンドを把握できるテーマ別調査レポート

最新調査更新日:2025.11.28

調査対象:
  • その他
業界研究レポート

日銀短観、政府統計、マイナビデータより業界別に業況、雇用情勢等に関する数値をまとめたレポート
【主な項目】
業況判断D.I./雇用人員判断D.I./求人数/求職者数