- 2027年卒のインターンシップ・仕事体験「実施した・実施予定」の企業は69.8%で前年比増
- 9割以上の企業がインターンシップ実施に際して学業との両立に配慮
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、「マイナビ2027年卒 インターンシップ・キャリア形成支援活動に関する企業調査」を発表しました。
トピックス
- 2027年卒のインターンシップ・仕事体験を「実施した・実施予定」とする企業は69.8%で前年より増加。「夏休みの開催日数を増やした」「WEBでの実施して参加しやすくした」などの工夫で応募・参加が増えた企業も
- 学生が学業とインターンシップ等への参加を両立できるよう、実施時期について「何かしらの配慮を行っている」という企業は9割以上。一方「業務時間外での実施が難しい」「働き方改革により休日開催ができない」などの課題も
- インターンシップ・仕事体験参加時の服装について学生は「企業に指定してほしい」が9割。一方で服装を指定している企業は5割で、企業・学生間に大きなギャップ
調査詳細
2027年卒のインターンシップ・仕事体験実施率
- 2027年卒のインターンシップ・仕事体験を「実施した・実施予定」とする企業は69.8%で前年より増加。
- 「夏休みの開催日数を増やした」「WEBでの実施して参加しやすくした」などの工夫で応募・参加が増えた企業も
2027年卒向けのインターンシップ・仕事体験の実施状況(実施予定を含む)について、「実施した・実施予定」と回答した企業は69.8%となり、前年に調査した26年卒向け実施状況・予定の割合より4.1pt増加した。【図1】
【図1】 2027年卒向けのインターンシップ・仕事体験を実施した・または実施予定か/2027年卒 インターンシップ・キャリア形成支援活動に関する企業調査
前年と比較したインターンシップ・仕事体験 応募・参加学生数
前年と比較して、2027年卒インターンシップ・仕事体験への応募学生数・参加学生数はどのように変化したと感じるかを聞いたところ、応募学生については「増えた」(31.4%)が最多となり、参加学生については「変わらない」(30.5%)が最多となった。【図2】
【図2】 前年と比較したインターンシップ・仕事体験 応募・参加学生数/2027年卒 インターンシップ・キャリア形成支援活動に関する企業調査
応募数は増えても参加数は前年と変わらないという状況の背景としては、対面で実施する企業が増加したことでプログラム1回ごとの受け入れ学生人数に制限が発生している可能性が考えられる。
インターンシップ・仕事体験への応募・参加学生が増えた要因
応募や参加が増えたと感じた企業に対し、その要因として思い当たることや、工夫していたことなどを聞いたところ、「実施期間及び回数を増やした。
対面開催に固執せずWEBでの実施や時間を短くした回を設定するなど参加しやすさを増した」や「夏休み期間中の開催日数を増やした」など実施回数や実施時期を変更することで受入可能な学生数の増加を図ったというコメントが見られた。【図3】
【図3】 インターンシップ・仕事体験への応募・参加学生が増えた要因として
思い当たること、増やすために行った施策/2027年卒 インターンシップ・キャリア形成支援活動に関する企業調査
インターンシップ・仕事体験参加と学業を学生が両立できるように配慮していること
- 学生が学業とインターンシップ等への参加を両立できるよう、実施時期について「何かしらの配慮を行っている」という企業は9割以上。
- 一方「業務時間外での実施が難しい」「働き方改革により休日開催ができない」などの課題も
2027年卒向けのインターンシップ・仕事体験の実施時期について「学生が学業(授業の参加)との両立ができるように配慮を行っているか」を聞いたところ、「特別な配慮はしていない」という企業は5.4%と少数に留まり、残りの94.6%の企業は「何かしらの配慮を行っている」という結果になった。
配慮の内容としては、「複数日程を用意している(72.4%)」が最多で、次いで「大学の休暇期間に実施している(70.9%)」となった。また、「土日に開催している(26.0%)」は約4社に1社だった。【図4】
【図4】 インターンシップ・仕事体験実施時期に関する学業への配慮/2027年卒 インターンシップ・キャリア形成支援活動に関する企業調査
学業への配慮について対応に難しさを感じること
一方で、「土日出社を増やせないので開催が難しい。残業ができないので業務時間外での実施も難しい」や「働き方改革により休日開催ができない」「土曜開催時に先輩社員をアサインするのに苦労する」など、休日出勤や時間外勤務の関係から土日の実施が困難であるという声や、「夏休み期間は限られているため、実施回数を増やせない」という声も多かった。【図5】
【図5】 学業への配慮について、対応に難しさを感じること/2027年卒 インターンシップ・キャリア形成支援活動に関する企業調査
インターンシップ・仕事体験参加時の学生の服装について
- インターンシップ・仕事体験参加時の服装について学生は「企業に指定してほしい」が9割
- 一方で服装を指定している企業は5割で、企業・学生間に大きなギャップ
インターンシップ・仕事体験に参加する学生に対し、「参加時の服装についてどのように案内しているか」を聞いたところ、「私服を指定している」(28.4%)、「スーツを指定している」(24.2%)と服装をしている割合は合計で52.6%だった。もっとも多かったのは「服装は各自の判断と伝えている」(31.1%)だった。また「特に何もアナウンスしていない」は16.3%だった。【図6】
【図6】 インターンシップ・仕事体験実施時、学生に対して参加時の服装について案内しているか/2027年卒 インターンシップ・キャリア形成支援活動に関する企業調査
一方で学生調査では、インターンシップ・仕事体験時の服装については「スーツ参加・私服参加など、企業から指定してほしい」(91.9%)という回答が9割以上だった。【図7】
【図7】 インターンシップ・仕事体験参加時の服装について/2027年卒大学生キャリア意向調査8月<インターンシップ・キャリア形成活動>
企業としては、服装を指定せず、個人の判断を尊重することで学生へ配慮を行っていると考えられるが、逆に学生側に服装に関する戸惑いを感じさせてしまっている可能性もある。
服装を強制することは望ましくないが、どのような服装で参加すればいいか学生が判断しやすいような対応は可能だ。服装を学生判断に任せている企業、あるいは特にアナウンスをしていない企業は、「営業職の就業体験プログラム内容で取引先に同行するため、服装はスーツが好ましい」「弊社が服装自由なので、私服でお越しください」のように、プログラム内容や自社の服装規定等を理由に、どのような服装が推奨されるかに関して学生に案内したり、学生から服装に関する問い合わせがしやすいような工夫があると良いだろう。
調査担当者コメント
8割以上の大学生がインターンシップ・仕事体験に参加する中、学生のインターンシップをはじめとするキャリア形成活動への参加と、大学生活・学業を両立できるように配慮することは、実施する企業側にとって非常に重要な観点です。
今回の調査では、大学の休暇期間でのプログラム開催、複数日程での開催、土日の開催といった方法により、9割以上の企業が学業との両立への配慮を行っていることがわかりました。こうした配慮の一方で、働き方改革により土日の実施や社内の協力確保が困難であったり、各社プログラムが夏休みに集中することで同時期の応募・参加学生の獲得が難しいなど、企業の置かれる厳しい状況も見えてきました。
産学連携のプログラムの検討を含め、学生のキャリア形成を支援するという立場を同じくする大学・企業がより連携を図るのみならず、社会全体で次世代の人材育成していくという観点が重要になってくると考えます。
調査概要
| 内容 |
マイナビ 2027年卒 インターンシップ・キャリア形成支援活動に関する企業調査 |
| 調査期間 |
2025年11月14日~11月28日
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| 調査方法 |
採用・育成・組織戦略に関するマイナビの情報メディア「HUMAN CAPITALサポネット」掲載のWEBフォームへ入力
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| 有効回答数 |
1,282社(上場 115社・非上場 1,167社|製造 461社・非製造 821社) |
レポート内目次
PDFデータ内の主なトピックを記載しています。
- インターンシップ・キャリア形成支援活動に関する定義改正の理解度
- タイプ3・4で必須となっている項目の実施状況/2027年卒で実施(実施予定)のプログラムのタイプ
- インターンシップで得られる学生情報の活用予定/活用予定の項目
- インターンシップ参加学生への優遇策
- タイプ3・4実施において苦労している点、今後の課題として感じる点
- インターンシップ・仕事体験以外にプレ期間に実施したこと(予定含む)
- 2027年卒向けのインターンシップ・仕事体験を実施した・または実施予定か
- 開催形式(WEB・対面)別インターンシップで実施予定のプログラム内容
- 実施時期・実施期間(日数)
- 昨年と比較した応募学生数・参加学生数の変化
- 実施時期について学業への配慮を行っているか
- 学業への配慮以外で参加希望の学生への対応として行っているもの
- 学生に対する参加時の服装に関する案内/参加学生への報酬支給の有無/報酬を支給する理由
- インターンシップ・仕事体験において参加学生のどのような点を見ているか
- インターンシップ・仕事体験において参加学生にどのようなことを期待しているか(インターンシップ・仕事体験タイプ別)実施したことで得られた効果
- 参加学生を見るポイント(社会人基礎力)
- 参加を通じて学生に成長を期待する見るポイント(社会人基礎力)
- 2027年卒向けのインターンシップ・仕事体験における問題点
- 2027年卒向けのインターンシップ・仕事体験の母集団形成について【現時点の印象】と【今後の見通し】
- 2027年卒採用におけるWEB・対面の使い分け(インターンシップ、合同企業セミナー、個別企業セミナー、1次面接、最終面接)
- 2028年卒のインターンシップ・仕事体験の実施予定(タイプ別)/実施予定時期
- 大学生低学年(大学1,2年生)へキャリア教育の取り組み
- 大学生低学年(1,2年生)へのキャリア形成支援活動(インターンシップまたは類する取り組み)タイプ別
- 大学生低学年(大学1,2年生)へのキャリア教育を実施していない理由
- 大学生低学年(大学1,2年生)へのキャリア教育に取り組むことでどのようなメリットがあると考えているか
- 初等教育・中等教育の学年(高校生、中学生、小学生)を対象にしたキャリア教育への取り組み
- 初等教育・中等教育の学年(高校生、中学生、小学生)を対象にしたキャリア教育を実施している理由
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