- 2027年卒の学生のキャリア形成活動参加率は87.1%
- キャリア形成活動を通じた、就職活動における「軸」がある学生は71.0%
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2027年3月卒業見込みの全国の大学生、大学院生(1,396名)を対象に実施した、「マイナビ 2027年卒大学生キャリア意向調査(中間総括)<インターンシップ・キャリア形成活動>」の結果を発表しました。
トピックス
- 2027年卒学生における各種キャリア形成活動の参加率は87.1%
- インターンシップ・仕事体験において「対面のみ」のプログラムに参加する割合が前年比3.6pt増「WEBのみ」は2024年卒より26.5pt低下
- キャリア形成活動を通じた、就職活動における「軸」がある学生は71.0%
調査詳細
これまでのキャリア形成活動参加について
- 2027年卒学生における各種キャリア形成活動の参加率は87.1%
2027年卒学生の各種キャリア形成活動の参加率は87.1%だった。内訳を見ると「オープン・カンパニー&キャリア教育等」が71.8%、「仕事体験」が57.0%、「インターンシップ(5日間以上のプログラム)」が27.7%となった。また、これまでに参加したことのあるインターンシップ・仕事体験の参加期間については「5日~1週間程度」が34.1%で2024年卒から3年連続で増加している。【図1】
【図1】これまで参加したインターンシップ・仕事体験やオープン・カンパニー、キャリア教育のプログラム(複数回答/n=1,396)/マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査(中間総括)<インターンシップ・キャリア形成活動>
また、これまでに参加したことのあるインターンシップ・仕事体験の参加期間については「5日~1週間程度」が34.1%で2024年卒から3年連続で増加している。【図2】
【図2】これまでに参加したことのあるインターンシップ・仕事体験の参加期間(複数回答)/マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査(中間総括)<インターンシップ・キャリア形成活動>
インターンシップ・仕事体験の参加形式について
- インターンシップ・仕事体験において「対面のみ」のプログラムに参加する割合が前年比3.6pt増。
- 「WEBのみ」は2024年卒より26.5pt低下
対面のみでの参加の増加
これまでに参加したインターンシップ・仕事体験の開催形式を聞いたところ、「対面のみ」での形式が24.6%で前年から3.6pt増加し、2024年卒と比較をすると16.4pt増加した。また、「WEBのみ」での形式が5.7%で2024年卒より26.5pt減少した。
この背景には企業のインターンシップ・仕事体験における開催形式の動向が影響しているとみられる。マイナビ2026年卒企業新卒採用予定調査※で、インターンシップ・仕事体験におけるWEBの活用度合いについて企業に聞くと、「全てWEB」と回答した割合は4.7%、「全て対面」と回答した割合は50.6%となっている。
企業側も対面開催でのインターンシップ・仕事体験実施の割合が多くなっているため、学生の対面参加の割合も増加していると考えられる。学生は職場の雰囲気を直接確かめるといったリアルな体験への価値を強く認識しており、対面参加が増加している要因の一つとして考えられる。【図3】
【図3】これまでに参加したインターンシップ・仕事体験の開催形式(単一回答)/マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査(中間総括)<インターンシップ・キャリア形成活動>
キャリア形成活動を通じた就職活動の「軸」の形成
- キャリア形成活動を通じた、就職活動における「軸」がある学生は71.0%
これまでのキャリア形成活動を通じて、自分の強みを活かせることややりがいを感じられることなど、今後の就職活動における「軸」があると回答した学生は71.0%となり、キャリア形成活動が就職活動の軸の形成に寄与していることが示唆される。【図4】
【図4】これまでのキャリア形成活動を通じて、就職活動において「軸」と呼べるものを持っていいるか
(単一回答/n=736)/ マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査(中間総括)<インターンシップ・キャリア形成活動>
就職活動の軸を持たなければいけないと感じるか
一方で、「就職活動の軸をもたなければいけない」と感じたことがあるかを聞いたところ、88.0%の学生が「ある(「よくある(51.8%)」+「たまにある(36.2%)」)」と回答した。【図5】
【図5】「就職活動の軸をもたなければいけない」と感じたことはあるか(単一回答/n=1,396)/ マイナビ 2027年卒
大学生キャリア意向調査(中間総括)<インターンシップ・キャリア形成活動>
自由回答では、「よく就職活動の軸は何ですかという問いがあり、きちんと定めるべきなのだと感じたため。」「インターンの面接時に必ず聞かれるから」「どの説明会でも軸が大切という話をされた。軸が無いとやる気がないと見なされて面接で落とされそうと思った。」とあり、まだ自己探索の途中である学生にとっては、早期に明確な軸を求められることが負担になっている可能性がある。【図6】
【図6】「就職活動の軸をもたなければいけない」と感じた理由や背景(自由回答)/ マイナビ 2027年卒
大学生キャリア意向調査(中間総括)<インターンシップ・キャリア形成活動>
調査担当者のコメント
学生がこれまで参加したインターンシップ・仕事体験の開催形式は、対面形式が24.6%と増加傾向にあり、コロナ禍で一時的に主流となったWEB形式(5.7%)からの回帰が進んでいることがわかりました。
対面での体験は、職場の雰囲気や人間関係を肌で感じることができるため、学生の自己理解や職業観の形成により深い影響を与えている可能性があります。ですが、地方に住む学生や、学業、その他の活動で時間を取りにくい学生にとって、WEBでの開催は非常に有効な手段であることに変わりはありません。
また、インターンシップ・仕事体験が就職活動の軸の形成に寄与している様子が伺えました。「就職活動の軸をもたなければいけない」と感じたことがある学生の割合も高く、3年生の段階で軸を問われることが、学生にとって負担になっている可能性もあります。
3年生の今のタイミングで明確な軸が形成されていないといけないということではありません。「焦らずに自分を見つめ、これからも様々な経験を通じ、自身の強みややりがい等、軸となることを見つけていってほしいと思います。
学生の属性データ
| 有効回答数内訳 |
文系男子 |
文系女子 |
理系男子 |
理系女子 |
総計 |
| 人数 |
237 |
517 |
302 |
340 |
1,396
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調査概要
| 内容 |
マイナビ 2027年卒キャリア意向調査〈インターンシップ・キャリア形成活動〉(中間報告)
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| 調査期間 |
2025年10月5日~10月14日 |
| 調査対象 |
マイナビ2027会員のうち2027年3月卒業見込みの全国の大学3年生、大学院1年生 |
| 調査方法 |
マイナビ2027会員にメール告知・WEBフォームにて回答 |
| 有効回答数 |
1,396名 |
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