- 2026年卒の新卒採用・就職戦線は“部分売り手市場”
- 学生の3人に2人が就職活動においてAIを利用
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2026年卒業予定の学生を対象とする、企業の採用活動と学生の就職活動やキャリア形成活動などをまとめた『2025年度(2026年卒)新卒採用・就職戦線総括』を発表しました。概要は以下の通りです。
トピックス
2026年卒の新卒採用・就職戦線
- 2026年卒の新卒採用・就職戦線は“部分売り手市場”だった
- 活動継続率は7月末時点では前年を上回った
- 平均エントリー数の推移は累計では前年を上回った
2026年卒は、第一志望の内々定を得るなど活動を優位に進めた学生もいれば、思うような内々定が取れず活動量を増やすなど苦戦している学生も存在する“部分売り手市場”だったと考えられる。
活動継続率*は、4月末までの時点では前年を下回っていたが、5月末・6月末は前年と変わらない割合となり、7月末時点では31.3%と前年の28.0%を上回った。
*未内々定の学生の割合と内々定を持ちながら活動を継続する学生の割合を足し合わせた活動中の学生の割合
平均エントリー社数は2月までは前年より減少していたが、以降の累計結果をみると前年より増加している。満足の行く内々定を得られず、活動を継続する学生の活動量が増えていたためと考えられる。
インターンシップ・仕事体験の参加率・参加社数
- インターンシップ・仕事体験の参加率・参加社数とも過去最高水準。加えてオープン・カンパニーも拡大
- オープン・カンパニー参加者の67.5%が志望度が上がったと回答
2026年卒学生のインターンシップ・仕事体験の参加率は85.3%、平均参加社数は5.2社と、いずれも過去最高水準だった。
また令和4年6月の三省合意で規定されたインターンシップ等の学生のキャリア形成支援に係る取組の4つの類型でタイプ1に該当するオープン・カンパニーについて、実施した(する予定の)企業はほぼ7割(69.9%)で前年を大きく上回った。
オープン・カンパニーに参加したことがある学生の割合は84.9%とこちらも前年を上回った。また参加者の67.5%が志望度が上がったと回答しており、インターンシップ以外の企業認知・理解に繋がる施策として、今後さらなる拡大が予想される。
就職活動における学生のAI利用
- 就職活動における学生のAI利用は3人に2人の割合に。企業側の利用実感も上がる
- 前年に比べて、面接対策に利用した学生が倍増
2026年卒の就活生で、就職活動でAIを使ったことがあるのは66.6%で、3人に2人が利用している。
利用方法としては、ESの推敲が68.8%、ESの作成が40.8%となっている。前年に比べて、面接対策に利用した学生が倍増しており、就職活動におけるAIの利用は多様化していると言える。
企業の側も学生が就職活動に生成系AIを利用している実感があると回答した割合が3割を超えた(30.6%)。
初任給を引き上げた企業・ユニークな福利厚生
- 初任給を引き上げた企業は約9割。ユニークな福利厚生でも学生にアピール
- 厳しい新卒採用戦線が続く中、ほとんどの企業が初任給の引き上げを行っている状況
企業の新卒採用担当者に2026年卒の採用のために初任給を引き上げたか聞いたところ、引き上げた企業は約9割(88.8%)に達し、前年よりやや増加した。厳しい新卒採用戦線が続く中、ほとんどの企業が初任給の引き上げを行っている状況だ。そのほかユニークな福利厚生制度で学生にアピールする企業も多くなっている。
関連調査へのリンク
調査担当者のコメント
今年(2026年卒)の新卒採用・就職活動を振り返る冊子、2025年度版新卒採用・就職戦線総括が完成しました。VUCAの時代と言われ始めて何年も経過しましたが、今年の就職戦線もさまざまな要素が影響して複雑化しており、単に売り手市場とはいえない「部分売り手市場」とも言える様相となっていました。
新しい技術であるAIが就職活動に深く入り込むようになり、厳しい採用状況に加え、物価高も見据えて多くの企業が初任給を上げました。こうした状況においてこそ、改めて就職活動におけるデータを見つめなおし、新卒採用における理想的なマッチングについて思いを巡らせたいと考えております。
株式会社マイナビ マイナビキャリアリサーチLab研究員 石田 力
レポート内目次
- 2026年卒の採用活動の振り返りと今後の展望
- はじめに
- 新卒採用を取り巻く環境
- 広報活動開始前の活動状況
- 採用活動の予定と実際
- 内々定後のフォローと入社予定先の決定
- 今後の採用に向けて
- 「働く目的」の形成と入社後の活躍
- — 実践女子大学 人間社会学部 初見 康行 准教授
- 低学年向けキャリア教育プログラムの狙いと工夫
- — 株式会社エービーシー商会 人材開発チーム 清澤 俊介 氏
- 就職活動における学生のAI利用
- — マイナビキャリアリサーチLab 中島 英里香 研究員
- データ集
- 学生の志向
- 学生の活動状況
- 企業の採用動向
- 低学年のキャリア意識
- 付録(添付資料)
- 印象に残ったエントリーシートのテーマ
- よく使った生成AIのプロンプト
- 入社の決め手になった人事の言葉
- 就職・採用活動に関する要請について(2026年卒)
- 2026年卒マイナビ大学生就職企業人気ランキング
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