- 非正規雇用の採用活動率は22.7%で4期連続減少
- アルバイト採用のターゲットで、最も高かったのは「フリーター(20-30代)」で47.8%
- アルバイト人材の過不足感「不足」は3.2pt緩和、不足感は2期連続緩和
- [飲食・宿泊]アルバイトの不足感は55.7%で前期から1.7pt増加
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、従業員数10名以上の企業に所属している全国の経営者・役員または会社員で、自社の採用方針を把握している人(有効回答数:スクリーニング調査15,500名、本調査804名)を対象に実施した「非正規雇用に関する企業の採用状況調査(2025年3-4月)」の結果を発表しました。※非正規雇用:アルバイト、派遣社員、契約社員、嘱託
調査詳細
2025年3-4月の非正規雇用の採用ニーズ
- 非正規雇用の採用活動率は22.7%で4期連続で減少
- 前年同期比でも2.4pt低い
非正規雇用者の採用活動率
2025年3-4月の非正規雇用採用活動率(アルバイト・派遣社員・契約社員・嘱託いずれか)は22.7%(2025年1-2月比:0.2pt減、2024年3-4月比:2.4pt減)で4期連続減少となった。【図1】
【図1】<2025年3-4月>非正規雇用者の採用活動率/マイナビ「非正規雇用に関する企業の採用状況調査(2025年3-4月)」
2025年3-4月の採用活動での採用ターゲット
- 2025年3-4月のアルバイト採用でのターゲットで最も高かったのは、「フリーター(20-30代)」が47.8%
2025年3-4月に採用活動を実施した際のターゲット属性を雇用形態ごとにみると、アルバイトで最も高かったのは「フリーター(20-30代)」で47.8%(2025年1-2月比:1.7pt増、2024年3-4月比:1.1pt減)。「属性は関係ない」が最も高い雇用形態は、嘱託(29.2%)だった。【図2】
【図2】<2025年3-4月>雇用形態別の採用ターゲット(複数回答)/マイナビ「非正規雇用に関する企業の採用状況調査(2025年3-4月)」
2025年3-4月のアルバイト採用活動状況・人手不足感
- アルバイト採用活動率は18.4%で前期から横ばい
- 新規採用率は15.1%で2期連続の増加
- アルバイトの人手不足感は前期から3.2pt緩和し、2期連続の緩和
- アルバイトの不足感が高い業種は[飲食・宿泊]が55.7%でトップ
アルバイトの採用率・採用活動率
2025年3-4月のアルバイトの採用活動率は18.4%(2025年1-2月比:横ばい、2024年3-4月比:1.2pt減)で前期から横ばいとなり、前年同期比では微減となった。
一方で新規採用率は15.1%(2025年1-2月比:1.2pt増、2024年3-4月比:横ばい)となり、2期連続で増加している。3-4月は一般的にライフスタイルの変化が生じやすい時期である。このような環境の変化が、新たにアルバイトを新しく始める動機となり得ることから、新規採用率の上昇に寄与していることが考えられる。【図3】
【図3】<2025年3-4月>アルバイトの新規採用率・採用活動率/マイナビ「非正規雇用に関する企業の採用状況調査(2025年3-4月)」
アルバイトの過不足感推移
2025年3-4月のアルバイトの過不足感は「不足」が34.6%を占め、過剰(10.2pt)を24.4pt上回る。2025年1-2月から3.2pt減少、2024年3-4月比では4.0pt減少となり不足感は緩和傾向にある。【図4】
【図4】<2025年3-4月>アルバイトの過不足感/マイナビ「非正規雇用に関する企業の採用状況調査(2025年3-4月)」
アルバイトの不足感が高い業種
2025年3-4月のアルバイトの「不足」を業種別にみると、[飲食・宿泊]が55.7%と最も高く、「不足-過剰」が+48.1ptとなった。
次点の[医療・福祉]は47.2%で「不足-過剰」が+40.4ptとなり、2025年1-2月(+46.1pt)と比べて不足超過の度合いが弱まった。【図5】
【図5】<2025年3-4月>アルバイトの不足感上位の業種/マイナビ「非正規雇用に関する企業の採用状況調査(2025年3-4月)」
[飲食・宿泊]アルバイトの採用活動状況・人手不足感
- [飲食・宿泊]のアルバイト採用活動率は51.9%で前期から3.1pt増加
- 人手不足感は55.7%で前期から1.7pt微増し、高い状態を維持している
[飲食・宿泊]アルバイト採用活動率
[飲食・宿泊]の2025年3-4月の採用活動率は51.9%(2025年1-2月比:3.1pt増、2024年3-4月比:1.4pt増)で前期比、前年同期比ともに微増となった。【図6】
【図6】<2025年3-4月>[飲食・宿泊]アルバイト 採用活動率の推移/マイナビ「非正規雇用に関する企業の採用状況調査(2025年3-4月)」
[飲食・宿泊]アルバイトの人手不足感
[飲食・宿泊]のアルバイトの過不足感は「不足」が55.7%となり、前期(54.0%)より1.7pt増加した。前年同期と比較すると、不足感は緩和したものの、高い状態を維持している。【図7】
【図7】<2025年3-4月>[飲食・宿泊]アルバイト 不足感の推移/マイナビ「非正規雇用に関する企業の採用状況調査(2025年3-4月)」
調査概要
内容 |
非正規雇用に関する企業の採用状況調査(2025年3-4月)
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調査期間 |
2025年5月1日(木)-5月7日(水) |
調査対象 |
自社の非正規雇用労働者の採用方針を把握している会社員/会社役員/経営者、かつ、従業員数10名以上の企業に所属している者 |
調査方法 |
インターネット調査 |
有効回答数 |
スクリーニング調査:15,500名(従業員規模によって割付を実施) 本調査:804名 |
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