- 2027年卒の約半数が、大学1・2年生時にキャリア形成活動に参加し、その割合は直近3カ年で年々増加
- 理想の初任給額は「25万円」が最多、次いで「30万円」
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2027年3月卒業見込みの全国の大学3年生、大学院1年生を対象に実施した、「マイナビ 2027年卒大学生キャリア意向調査(4月)<インターンシップ・キャリア形成活動>」の結果を発表しました。
トピックス
- 48.4%が大学1・2年生時にキャリア形成活動に参加。自主的な参加が増加傾向
- 4月単月でキャリア形成活動に参加した割合は18.3%
- 初任給について「企業の公式ウェブサイト」経由で情報収集する学生が6割超。理想の初任給額は「25万円」が最多で、次いで「30万円」
調査詳細
低学年時のキャリア形成活動について
- 48.4%が大学1・2年生時にキャリア形成活動に参加。自主的な参加が増加傾向
低学年時のキャリア形成活動にはどのようなきっかけで参加しようと思ったか
大学1・2年生時のキャリア形成活動について聞いたところ、48.4%の学生が参加しており、年々増加傾向にある。参加のきっかけは、「就職や社会の仕組みを知りたいと思い、自主的に」が18.7%で前年(12.8%)より5.9pt増加している。【図1】
【図1】低学年時のキャリア形成活動にはどのようなきっかけで参加しようと思ったか(複数回答/n=1.404)
/ マイナビ 2027年卒大学生キャリア意向調査(4月)<インターンシップ・キャリア形成活動>
低学年のときにキャリア形成活動に参加したか
低学年時から自主的にキャリア形成活動に参加する傾向が強まっていることを示しており、自身の将来に対しての考えや意識を主体的に考えていることがわかる。【図2】
【図2】低学年(大学1,2年生)のときにキャリア形成活動に参加したか(単一回答/n=2,878) /
マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査(4月)<インターンシップ・キャリア形成活動>
4月のキャリア形成活動参加状況
- 4月単月でキャリア形成活動に参加した割合は18.3%
4月単月でキャリア形成にかかわるプログラムへの参加状況をきいたところ、「オープン・カンパニー&キャリア教育等」の参加率は15.9%で、「仕事体験」は2.9%、「インターンシップ(5日間以上のプログラム)」は1.3%となった。
「これらの活動には参加していない」を除くと、18.3%の学生が何かしらのキャリア形成活動に参加したことになる。4月の時点ではキャリア形成活動への参加率が2割を下回っているが、例年の傾向では夏の長期休みに向けて参加率の増加が見込まれる。【図3、4】
【図3】今月参加したインターンシップ・仕事体験やオープン・カンパニー、キャリア教育のプログラム(複数回答/n=2,878)/ マイナビ 2027年卒 大学生 キャリア意向調査(4月)<インターンシップ・キャリア形成活動>
【図4】【参考】2026年卒までの単月でのインターンシップ・仕事体験に参加した割合の推移 / インターンシップ・活動準備実態調査
初任給について
- 初任給について「企業の公式ウェブサイト」経由で情報収集する学生が6割超
- 理想の初任給額は「25万円」が最多、次いで「30万円」
初任給についてどのように情報収集をしているか
初任給についてどのように情報収集しているかを聞くと、「企業の公式ウェブサイトを見る」が62.0%で最多となった。「特に何もしていない(12.6%)」を除くと、87.4%の学生が初任給について何かしらの情報収集をしていることがわかる。【図5】
【図5】初任給について、どのように情報収集をしているか(複数回答/n=2,878) / マイナビ 2027年卒 大学生
キャリア意向調査(4月)<インターンシップ・キャリア形成活動>
初任給として理想的だと思う金額
また、理想の初任給額について最も多かった回答は「25万円」で28.0%となった。厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、大卒初任給は平均24万8千円となっており、おおよそ全国平均の初任給額を求めていることがわかる。
一方で、「30万円」と回答する学生が21.7%で2番目に多かった。初任給引き上げのニュースが頻繁に報道されていることから、理想の初任給に注目が集まっている可能性が考えられる。【図6】
【図6】初任給として理想的だと思う金額(数値回答/n=1,838) / マイナビ 2027年卒 大学生
キャリア意向調査(4月)<インターンシップ・キャリア形成活動>
調査担当者のコメント
学生が理想とする初任給について、25万円や30万円という金額が挙がり、初任給に対しての期待が高まっている様子がうかがえました。仕事選びにおいて初任給は大事な要素ですが、3年生のキャリア形成期間においてはそれだけに限定せず、視野を広げて自身の仕事に対しての価値観や適性を見つけることも大切です。
また、大学1・2年生時のキャリア形成活動に関しては、学生が自主的に参加する傾向が強まっていることがわかりました。当該活動は、自己成長やスキルアップを図るための重要な機会にもなりえます。学生が主体的に取り組むことで、将来のキャリアに対する準備が整い、社会に出てからも活かされるでしょう。
学生の属性データ
有効回答数内訳 |
文系男子 |
文系女子 |
理系男子 |
理系女子 |
総計 |
人数 |
427 |
1,146 |
663 |
642 |
2,878
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調査概要
内容 |
マイナビ 2027年卒キャリア意向調査〈インターンシップ・キャリア形成活動〉(4月)
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調査期間 |
2025年4月20日~4月30日 |
調査対象 |
マイナビ2027会員のうち2027年3月卒業見込みの全国の大学3年生、大学院1年生 |
調査方法 |
マイナビ2027会員にメール告知・WEBフォームにて回答 |
有効回答数 |
2,878名 |
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