2024年度 既卒者の就職活動に関する調査
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、マイナビ2025会員のうち既卒の登録者を対象に実施した「2024年度マイナビ既卒者の就職活動に関する調査」の結果を発表しました。
目次
調査詳細
在学中の就職活動およびインターンシップ参加状況
在学中に内定を得たか
既卒者の在学中の就職活動は「内定を獲得しなかった」が33.8%(前年比17.0pt減)と大きく減り、一方で「内定を獲得し、一度就職した」は23.6%(前年比12.2pt増)、「内定を獲得したが辞退した / 就職しなかった」は17.3%(前年比1.2pt増)と大きく増え、在学中に内定を獲得した割合は相対的に増えた。
在学中にインターンシップに参加したか
また、インターンシップについては、「在学中、卒業後とも参加したことはない 」が44.2%(前年比16.6pt減)、「卒業後には参加したが在学中は参加していない」は4.5%(前年比1.2pt増)と、在学中のインターンシップに参加していない層は減少となり、在学中の活動率は増加傾向となった。
在学中の内定有無
在学中に活動し「内定を獲得した」割合は54.7%と昨年より上がり、増加傾向にある。
在学中の活動についての反省点
在学中の活動率も上がり、インターンシップ参加率も増加傾向となったが、在学中の活動についての反省点としては「スタートが遅かった」が46.8%と最多であることは変わらないものの、次点は「自己分析が不十分だった」が46.3%(前年比8.4pt増)、「業界研究・企業研究が不十分だった」が45.0%(前年比7.0pt増)と続いている。
在学中・卒業後での活動の変化
卒業後の活動について、在学中の活動と比較してどのように変化したのかを聞いたところ、「変化があった」内容としては前年と変わらず「在学中より業界の幅を広げた」「既卒者を受け付けている企業を選ぶようになった」、「在学中より職種の幅を広げた」などの回答が上位に並んだ。
一方で前年より増えた項目としては、「在学中より業界を絞り込んだ 」「在学中より職種を絞り込んだ 」「在学中より大手企業中心に活動するようになった 」などがあり、絞る傾向がみられた。在学中の内定獲得の数値が上がったことを見ても、既卒者においても求職側の優位、売り手市場の様相がみてとれる。
「既卒者としての活動」への悩み・苦労
卒業後の活動で「大変だったと思うこと」(複数選択)では、「既卒者として就職活動している理由を聞かれる」が46.2%と最も多い回答となった。次いで、「既卒者としての活動の仕方がわからなかった」「既卒者の募集が少ない」「既卒者募集をしている企業が探しづらい」「新卒のように仲間がいないので進捗がわからない」などの回答が上位5つに入った。
ただし上位5項目はいずれも前年比で数値が減少しており、既卒者であることが新卒者と比較して大変だと思うことは減っている傾向にある。2025年卒採用は売り手市場であったこともあり、このような傾向がみられたが市場変化によってこの差がどのようになるのか次年度はこのあたりの変化も確認してみたい。
現在の内定状況
既卒者が現在、内定を「保有している」と回答したのは49.3%で、前年より14.5ptと大きく増加した。
活動量別の内定保有率
内定保有率を活動量別に比較すると、在学中より「活動量が(かなり+やや)増えた」の51.5%に対し、「活動量が(やや+かなり)減った」は38.1%となり、活動量により内定率に差が見られた。
今後の活動について
内定獲得後の今後の活動予定については、「内々定先に満足したので終了する(している)」が前年比2.3pt増の72.5%となった。また、「内々定先に不満ではあるが終了する(終了している)」も前年比6.1pt増の10.1%となり、「終了する(終了している)」合計は82.6%と高い率となった。
現在入社意思の最も高い企業の従業員規模
現在、入社意思の最も高い企業の従業員規模「1,000人以上」が前年比9.9pt減の36.4%と減少、「300~1,000人未満」が前年比13.7pt増の29.8%と大きく比率を伸ばした。
回答者(学生)の属性データ
有効回答数内訳 | 文系 | 理系 | 男子 | 女子 | 総計 |
人数 | 167 | 68 | 126 | 109 | 235 |
調査概要
内容 | 2024年度 マイナビ既卒者の就職活動に関する調査 |
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調査期間 | 2024年9月13日~2023年9月27日 |
調査対象 | マイナビ2025会員のうち既卒で登録している43,384名 |
調査方法 | Web上のアンケートフォームより入力 |
有効回答数 | 235名 |
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