色彩をなす組織~企業事例から考える人手不足時代の人材マネジメント~

労働・雇用を取り巻く環境が目まぐるしく変化し、近い将来でさえはっきりと先を見通しづらい時代となっています。労働力不足、雇用の流動化、人生100年時代の到来といった社会の変化により企業に求められる人材マネジメントの在り様は変化しており、人材との向き合い方を時代に適した形に再構築する必要性が高まっています。その中で、多様な人材に目を向け能力を最大限発揮できる機会をつくる「ダイバーシティ経営」の考え方に注目が集まり、様々な企業で実践がなされています。

ダイバーシティはしばしば、カラフルな色で例えられます。性別も年齢も経歴もそれぞれに異なる個人が集まり、合わさることで、その組織特有の色彩をなしていきます。多彩が重なり華やぐのか、混濁して黒ずむのか。同系ばかりが寄り集まった単色になるのか、没個性の味気ない透明色になるのか。それは、人材マネジメントの在り方一つで変わるものではないでしょうか。

生産年齢人口が減少する「人口オーナス(負荷)」を迎えている今の社会。労働力に限りがあるという前提に立った時、今後、企業はどのように人材に向き合い、可能性を見出すことができるのでしょうか。個々に異なる色をどのように組織へ落とし込むことができるでしょうか。本企画では、企業がそれぞれに取り組む人事施策の事例に焦点を当て、これからの時代の人材マネジメントを考えます。

多様な人材の活躍

多様な人材に目を向け、個々が能力を最大限発揮できる機会をつくることは、労働力がますます限られる未来の人材マネジメントを考える上で重要な視点です。仕事の捉え方や働き方が多様化している中で、企業はいかに働く人と関係を築き、持続的な組織を育むことができるでしょうか。独自の工夫によって組織を発展させている企業を分析します。

白川電機株式会社熊本製作所

いかにして従業員とより良い雇用関係を構築するか。これは人材マネジメントを行う組織が直面する課題の一つでしょう。企業が多様な人材と持続的な関係性を築くために求められる要因を考えます。

株式会社陽和

企業の持続的な発展を見据えた時に、若手人材をいかにして定着させて育成するかは重要な課題です。労働力不足と人材採用難の時代における「若手」との向き合い方について事例をもとに考察します。