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2023年卒業予定の大学生・大学院生の5月末時点での内々定率は65.5%(前年比5.6pt増)
面接で企業に対して印象が良くなった理由は 「笑顔や相槌がある」「フィードバックが手厚い」「逆質問への的確な回答」など。印象が悪くなった理由については「面接官の表情・態度」「形式的な質問」のほか、「(オンライン面接で企業側の)カメラがオフだった」など。

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2023年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施した、「マイナビ 2023年卒大学生活動実態調査 (5月)」の結果を発表しました(調査期間:2022年5月25日~5月31日)。

調査概要

内容 マイナビ 2023年卒大学生活動実態調査(5月)
調査期間 2022年5月25日~5月31日
調査対象 マイナビ2023会員のうち「2023年春」に卒業予定の大学生・大学院生
調査方法 マイナビ2023会員にメール告知・WEBフォームにて回答
有効回答数 のべ4,719名

TOPICS

2023年卒業予定の大学生・大学院生の5月末時点での内々定率は65.5%

2023年卒業予定の大学生・大学院生の、5月末時点での内々定率は65.5%(前年比5.6pt増)となった【図1】。平均内々定保有社数は2.1社(前年比0.1社増)であり、4月同様、内々定率・平均内々定保有社数ともに前年比増で推移している【図2】。

内定率推移/2023年卒大学生活動実態調査 (5月)
【図1】内々定率 経年比較/2023年卒大学生活動実態調査 (5月)
平均内定保有社数/2023年卒大学生活動実態調査 (5月)
【図2】平均内々定保有社数 前年比較/2023年卒大学生活動実態調査 (5月)

5月の大学への登校日数、「登校していない」と回答した割合は8.8%で前年に比べ大幅に減少し、大学で友人、教授、キャリアセンターと相談した学生も増加。大学での就職活動に関する相談・情報収集が活発化

「今月(授業、研究、ゼミ、課外活動、就職活動準備含めて)週何日程度大学に登校したか(※オンライン授業への出席は除く)」という質問では、「週1日程度」が回答として最も多く(31.1%)、同様の質問を行った前年同月と比べても増加した。前年同月は地域によっては緊急事態宣言の影響もあり「今月は大学に登校していない」と回答した割合が30.5%と最も多かったが、今年は8.8%とその割合は大きく下がり、多くの学生が前年に比べて大学に登校していることを表している【図3】。

また「今月、就職活動について相談した相手」についても前年同様の選択肢で質問したところ、「友人(大学内)」や「大学の教授」、「就職難連の学校職員・キャリアセンター」を含め、多くの相談相手の項目が前年比で増加している。コロナ禍の影響がまだ強かった22卒の学生に比べ、23卒の学生は大学に登校して友人に就職活動について相談したりキャリアセンターを利用するに機会も多く、そこで就職活動に関する情報交換・情報収集も活発に行われたことが学生の活動への後押しとなった可能性がある。内々定率が高く推移している理由の1つとして、企業の採用意欲の高さに加えて、こうした背景があることも考えられる【図4】。

今月、大学に週何日程度大学に通ったか/2023年卒大学生活動実態調査 (5月)
【図3】今月、週何日程度大学に通ったか(前年比較)/2023年卒大学生活動実態調査 (5月)
今月、就職について相談した相手/2023年卒大学生活動実態調査 (5月)
【図4】今月、就職活動について相談した相手(前年比較)/2023年卒大学生活動実態調査 (5月)

現在、最も注力しているのは「面接」が最多。
面接で企業への印象が良くなった理由は、「笑顔や相槌がある」「フィードバックが手厚い」「逆質問への的確な回答」など。逆に、面接で企業への印象が悪くなった理由については「面接官の表情・態度」「形式的な質問」のほか、「(オンライン面接で企業側の)カメラがオフだった」というオンラインならではの回答も。

「現在就職活動で最も注力して行っていること」について、「面接」が61.8%と最も大きな割合を占めた【図5】。「面接を受ける中で、企業に対して良い印象を抱いたことはあるか」という質問に対して、自由記述で回答してもらったところ、「笑顔で話しかけてくださり、緊張もほぐれました」や、「相槌を打ってくださったり、質問の内容を分かりやすく説明してくださった」など、笑顔や相槌によって安心したという回答や、面接後のフィードバックや学生から面接官への「逆質問」での対応に関する回答など、企業とのコミュニケーションに好印象を抱いたという声が寄せられた【図6】。
逆に「面接を受ける中で、企業に対して悪い印象を抱いたことはあるか」という質問に対しては、「全く笑顔がなかった、姿勢や態度が悪かった」や、「話を終える前に打ち切られてしまったことがある」などから、面接官に笑顔がないことやコミュニケーションが十分に図れないことで感じた不安・不満に関する回答があった。なかには「(オンライン面接で企業側の)カメラがオフだった」などオンライン面接ならではのケースもあった【図7】。

現在就職活動で最も注力して行っていること/2023年卒大学生活動実態調査 (5月)
【図5】現在就職活動で最も注力して行っていること(3月4月5月比較)/2023年卒大学生活動実態調査 (5月)
面接で企業に良い印象を持った理由/2023年卒大学生活動実態調査 (5月)
【図6】 面接を受ける中で、企業に対して良い印象を抱いたことはあるか (一部抜粋)/2023年卒大学生活動実態調査 (5月)
面接で企業に悪い印象を持った理由/2023年卒大学生活動実態調査 (5月)
【図7】 面接を受ける中で、企業に対して悪い印象を抱いたことはあるか (一部抜粋) /2023年卒大学生活動実態調査 (5月)

【調査担当者コメント】
5月の「現在就職活動で最も注力して行っていること」では「面接」の回答が最多になりました。面接でその企業にいい印象を持った理由については、面接官の笑顔や相槌、逆質問での丁寧な回答、面接後のフィードバックなどに好感を持つという声がありました。面接は学生・企業の相互理解・コミュニケーションの場ですので、そのためには学生側の入念な事前準備はもちろん、面接で学生が全力を発揮できるような配慮や対応といった企業側の努力も重要となります。

学生の属性データ

有効回答数内訳 文系男子 文系女子 理系男子 理系女子 総計
人数 907 2,107 828 877

4,719




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