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2022年卒大学生活動実態調査(8月)

8月末時点での内々定率は81.3%
入社先企業の内定式に関して、現時点で実施の有無や詳細についての連絡を受けていない学生が75.6%

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:中川信行)は、2022年3月卒業予定の全国の大学生、大学院生(のべ4,795名)を対象に、「マイナビ 2022年卒大学生 活動実態調査(8月)」の結果を発表した(調査期間:2021年8月25日~8月31日)。

調査概要

内容 マイナビ 2022年卒大学生 活動実態調査(8月)
調査期間 2021年8月25日~8月31日
調査対象 マイナビ2022会員のうち「2022年春」に卒業予定の大学生・大学院生
調査方法 マイナビ2022会員にメール告知・WEBフォームにて回答
有効回答数 のべ4,795名

TOPICS

2022年卒業予定の大学生・大学院生の、8月末時点での内々定率は81.3%

2022年卒業予定の大学生・大学院生の、8月末時点での内々定率は81.3%(前年比3.7pt増)、平均内々定保有社数は2.2社(前年比0.1社増)であった。
8月は東京オリンピック・パラリンピックの開催期間であったため、観客やスタッフの移動により東京に滞在しながら活動する地方学生などに影響がでることも懸念された。しかし、無観客での開催だったために人流が抑えられたことや、コロナ禍で引き続きオンラインでの採用活動が実施されていたために、学生の活動への影響は少なかったと考えられる。

内定率経年推移:マイナビ2022年卒大学生活動実態調査(8月)
平均内定社数前年比較:マイナビ2022年卒大学生活動実態調査(8月)

入社予定先企業の内定式について、「実施するが、詳細は未定という連絡がきている」学生が最も多く38.2%、「まだ連絡が来ていない」が33.6%。企業が直前まで実施方法を検討か。

内々定保有者に、入社予定先企業から内定式に関して連絡が来ているか聞いたところ、現時点で実施の有無や詳細についての連絡を受けていないと回答した割合は75.6% (「実施するが、詳細は未定という連絡がきている(38.2%)」+「まだ連絡が来ていない(33.6%)」+「実施するかどうか検討中という連絡がきた(3.8%)」の合計)となった。一方、8月末時点で「実施形式など詳細について連絡を受けている」という学生は21.2%であった。
2022年卒企業新卒採用活動調査(6月実施)では、内定式を「WEB形式で実施する」と回答した企業が3.5%だったのに対して「対面形式で実施する」とした企業は30.8%だったことから、多くの企業が内定式は対面形式で実施したいと考えていたが、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえて実施方法を直前まで検討していると考えられる。

内定式の連絡について:マイナビ2022年卒大学生活動実態調査(8月)
内定式をどのように実施するか:マイナビ2022年卒大学生活動実態調査(8月)

内定式について、8月末時点で学生が詳細の連絡を受けている中では、
オンラインで実施予定が半数以上。従業員規模が大きくなるほどオンラインが増える傾向。

学生が内定式の詳細の連絡を受けている中では、「オンライン形式で実施される予定」が53.7%、「対面形式で実施される予定」が33.7%だった。
一方で企業の従業員規模別に見ると、従業員規模が99人以下の場合は対面形式が75.4%、3,000人以上の場合はオンライン形式が74.6%となっている。従業員規模が小さい企業は内定式の参加人数も少なくなると考えられるため、それぞれの企業が自社の内定式の規模に応じて実施形式を検討していることがみてとれる。

内定式の実施形式:マイナビ2022年卒大学生活動実態調査(8月)
内定式の実施形式について:マイナビ2022年卒大学生活動実態調査(8月)

内々定辞退をメールで伝えたことがある学生は約4割。
電話や直接会って話す以外の方法で辞退を伝えた理由として最も多いのは
「選考結果の連絡などをいつもその連絡手段で伝えられていたから」。

内々定を辞退したことがある学生について、辞退の際の連絡手段をみてみると、電話で連絡したことがある学生が71.3%、メールで連絡したことがある学生が40.6%だった。
メールやLINEなど、電話や直接会って話す以外の方法で辞退を伝えた理由は「選考結果の連絡などをいつもその連絡手段で伝えられていたから」が最も多く27.3%、「人事担当者に申し訳なくて伝えづらいから」が25.0%で続き、「相手の時間を取らない方がマナーがよいと思ったから」が21.3%でおなじく2割を超えた。

2022年卒内定者意識調査によると、内々定通知が出された形式が「携帯・PC受信のメール」だったという学生は31.6%だったことから、内々定通知を出されたときと同じ形式で辞退の連絡をしている学生が多いと考えられる。また、内々定を辞退することに対しての引け目や担当者の忙しさへの配慮があることがわかる。

内定辞退を伝えた方法:マイナビ2022年卒大学生活動実態調査(8月)
その方法で内定辞退を伝えた理由:マイナビ2022年卒大学生活動実態調査(8月)
どのような形式で内定通知が出されたか:マイナビ2022年卒大学生活動実態調査(8月)


学生の属性データ

有効回答数内訳文系男子理系男子文系女子理系女子総計
人数9669662,0028614,795

INDEX

  • 2022年卒業予定の大学生・大学院生の、8月末時点での内々定率は81.3%
  • 入社予定先企業の内定式について、「実施するが、詳細は未定という連絡がきている」学生が最も多く38.2%、「まだ連絡が来ていない」が33.6%。企業が直前まで実施方法を検討か。
  • 内定式について、8月末時点で詳細が決まっている企業の中では、オンラインで実施予定が半数以上。従業員規模が大きくなるほどオンラインが増える傾向。
  • 内々定辞退をメールで伝えたことがある学生は約4割。電話や直接会って話す以外の方法で辞退を伝えた理由として最も多いのは「選考結果の連絡などをいつもその連絡手段で伝えられていたから」。

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